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硬貨が汚いという迷信について調べた結果。。。

   

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硬貨が汚いという人がいる。硬貨は病原菌だらけだという人がいる。

結論から言うと硬貨はかなり病原菌が少ない。一方で紙幣が汚い。理由は金属には微量作用効果(Oligodynamic effect)が存在し、微量作用効果が強い銅である10円玉がいちばん菌が少ない。ビジュアル悪い10円玉がいちばんキレイ。以下、論文やリリースなどを調査して面白かった。

オーストラリア農林水産省が発行した文書によると、バララット大学が調査した結果では、バクテリア類は、考えなくていいくらい少ない(Levels of bacteria found on money too low for concern)と書いている。また、オーストラリアにも硬貨は汚いという”迷信”があるようだ。
http://www.foodscience.csiro.au/fshbull/fshbull42.pdf

紙幣より硬貨が汚いと思っている人が多い。しかし、どの調査を見ても、一般的に、硬貨やコインより、紙幣のほうが圧倒的に汚い。たしかに、金属のほうが病原菌などは生息しにくい。もちろん、紙のほうが有機物は付着しやすい。シンガポールなどのプラスティック紙幣なら洗えるが日本の紙幣は洗えないのでなおさらだ。どうして、硬化のほうが汚いというイメージがついたのだろうか、興味深い。

そう思って調べたら、やはり硬貨は菌が少なく、特に銅で出来ている10円玉は無菌だという一般社団法人日本銅センターの記事をみつけた。

http://copperbook.jp/data_basic/data/mukin.html

裏を取ろうと調べたら、たしかに多くの金属に微量作用効果( Oligodynamic effect )があり、少なくとも水銀、銀、銅、鉄、鉛、亜鉛、ビスマス、黄銅、金、アルミニウムは細菌類に対する抗菌作用があるようだ。つまり、10円玉は抗菌作用がある。
https://en.wikipedia.org/wiki/Oligodynamic_effect

同様に金属のOligodynamic effectについて調べたら、学術論文が結構多い。ペンシルバニア大学の調査で48時間でパラチフス菌、赤痢菌属、大腸菌(MDR)、大腸菌、コレラ菌に大きな効果があったと書いてある。要するに硬貨には菌がつきにくいどころか、解毒作用がある。
http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/summary?doi=10.1.1.430.7376

硬貨は病原菌まみれ、ではない。むしろ、浄化する。病原菌まみれな人が10円玉触ってると治るのかもしれない。

衛生微生物研究センターも日本のお金で汚染細菌の付着状況の調査結果を出している。

http://www.atpress.ne.jp/news/36512

ここでも日本のお金を調査したら、菌は見つかったとセンセーショナルに書いている。内訳を見ると、50円玉で平均6個と、細菌の数のカウントとしてジョークなんじゃないかというくらい少ない。元記事が@pressだし、この研究所がニュースにする為に出したものと思われる。リテラシーの低い記者が見たら、センセーショナルに書き立てやすい罠が仕組まれていて面白い。調査会社のプレスリリースはセンセーショナルな引掛けがあってリテラシーを試される。

そもそも無菌室でもない限りこの世は雑菌だらけだ。仮に硬貨にサルモネラ菌やブドウ球菌のような菌が何万も付着していると、銀行員や大型スーパーのレジで働いている方々はかなり危険な職業になる。銀行員やレジ店員が手袋をしているのを見たことがない。本当にお金が病原菌の感染経路だと銀行や大型店舗にコインクリーナーなどが常設されていることだろう。コインクリーナーの存在は知っているが、そんなに見かけたことはない。

硬貨が汚い汚いをヒステリックに叫ぶ人がいるが、本当に汚かったら、保健所の指導や、コインクリーナー設置の義務などがされると思うし、病院でレジや会計エリアが隔離されていると思う。

こういった、一般常識を調査するにあたって、ネットで検索すると、変なブログやソースがない記事が多すぎて、信頼できるソースを調べるのが手間取った。「お金は雑菌だらけ!」というソースがないヒステリック記事が多くてびっくりした。もう、インターネットは普通の人には調査するには難しいと思った。

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