ふくゆきブログ

アルファブロガーアワードを受賞した村上福之の記事にするほどでもないブログ

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iPhone7に見る日本人のカモにされっぷりと、課金厨と中国政府とAppleの関係。

   

iphone_suica

今回のiPhone7の発表は最高だった。すごかった。日本だけSuica入りだし、お風呂好きな日本人に必須の防水仕様、スーパーマリオに、ポケモンだ。(任天堂コンテンツはすでに世界的なものなので日本特有のものでもないが。)正直、ほしい。買いたい。たぶん買う。

はて、今まで中国ラブラブだったAppleが、なぜにいきなり日本だけハードウェアを変更してまで、こんなことをしているのだろうか?ぼくのように、ゴミクズみたいな人生を送っていると、あまりに良いオファーが来れば来るほど、裏事情を勘ぐってしまう。お風呂で考えたらこういう結果になった。

  • 日本人が世界最強のiOS課金厨であり30%はAppleに入ってくるから。
  • 10万円近いiPhoneを買うのは日本と米国が多い
  • 中国政府とAppleが関係が悪くなった。

以上。

日本人が世界最強のiOS課金厨であり30%はAppleに入ってくるから。

日本人が世界最強のiOS課金厨で、Appleのアプリ課金収入は日本からの収入がいちばん多い。アメリカや中国より多い。推測値で2500億円/年、客単価が中国の3倍の上、iOSのシェアが高く、androidに流れないから。

理由は下記の記事の3つのグラフだ。日本人一人あたりのスマートフォンの課金額はアメリカの3倍だ。三千円くらい。iOSのシェアから単純計算でだいたい2500億円くらい。世界一だと思う。

http://www.tarappism.com/entry/social-game-player-japan-america-china-korea

さらに、スマートフォン課金金額を国全体でみると、日本、アメリカ、中国、どれも同じくらい課金収入だが、日本のiOSのシェアが圧倒的に高い。そうなると、必然的に日本人の課金でAppleが潤う金額が半端ないことが理解できる。

すでに10万円近いiPhoneを買うのは、日本とアメリカくらいになってきた。

os_battle_01_m

日本はスマホ鎖国だ。世界的にスマホは2万円以下で買うのが普通になってきた。日本にいるとわからないけど、世界的にはスマホの値段はものすごく安くなってきている。最初のバージョンより高くなっているのはiPhoneだけだと思う。アメリカだとコンビニで50ドル前後のSim付きスマホがスーパーやコンビニで売っている。もう、ガムを買うくらいの感覚だ。ただ、サンフランシスコ、ロス、ニューヨーク、ワシントンではiPhoneが多い気がする。あくまで感覚値なんだけど。

アジア圏では、中国製のスマホが席巻しており、四千円のスマホは普通にある。ミドルレンジクラスでも2万円程度だ。1万円程度出せば、十分実用に耐えるandroidスマートフォンが購入できる。Expansysはすでに高いので、GearBestとかで見てみるといいかも。

そんなわけで、androidの世界的シェアが9割を超えている。日本だけiOSが高い。ただし、これは販売シェアであり、実際使われている台数は、どれだけかは分からない。iPhoneを10台持っている人は少ないけど、androiderで10台を超えている人は余裕でいる。

そんなわけで、1.5万円でシャオミーやレノボのサクサク動くスマートフォンが買えるので、10万円のiPhoneを買う人は世界的に減ってきた。特にバッテリー容量では、androidの方が部材として容量が多いものを使っているケースのほうが多い。iPhoneは1700-2500mAくらいだが、最近の中華製androidは2万円でも3000mAくらい普通に載ってることがある。androidのほうが電池を食うけどね。
原価厨から考えると、完全にiPhoneはボッタクリになりつつある。しかも、ロット数が他社のスマートフォンよりも圧倒的に多いので部材も安くしやすい。Appleの利益率の高さの要因であり、原価厨としてはiPhoneはボッタクリに間違いない。使いやすさとボッタクリのトレードオフだ。

中国政府とAppleが関係が悪くなった。

昨年ほど、中国推しではなくなったのは、これが要因だと思う。中国政府はAppleをパクリ製品だからという理由で販売停止命令を出した。さらにiTunes MovieやiBookのサービス停止。意味がわからない。

「中国産と見分けつかない」と北京がiPhone 6と6 Plusの販売停止命令→Apple控訴
http://www.gizmodo.jp/2016/06/beijing-just-banned-the-iphone-6.html

さらに、iBookやiTunes Movieも中国政府の指導でサービス中止。
http://jp.reuters.com/article/apple-china-idJPKCN0XM0R7

どうも、中国がメインドインチャイナ政策を打ち出しており、中国製品でないものに対して、規制をかけつつある。Appleでもチャイナリスクと戦う時代になってしまった。

そうなると、Appleとしては、せっかく中国をラブラブしてたのに、冷たい扱いされてつらい。

一方で、前から、ラブラブしてくれた、日本のキャリアに、ちょっと寄ってみようというのも、よく分かる。しかも、他の会社と違って、けっこう、まとめて買ってくれるし、他の国に比べて、圧倒的にポストペイとsimlockが多いので、appleへのバックもでかい。課金収入は世界一だ。今後、さらにiOSが売れなくなっても課金厨はカネ払ってくれる。すごい!

結論:

結果として、Appleは今まで中国ラブラブしていたけど、日本のほうが儲かることが分かってきたので、今回の発表に至ったと思う。ありがとうApple。

 

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